久しぶりに一気読み 「資質・能力」と学びのメカニズム 奈須 正裕

土曜日,丸善丸の内本店で購入後,秋田の学会の往復で一気読みしたのがこの本。

パラパラとめくってまず目を引いたのが「A問題とB問題の得点差をもたらすもの」という見出しで数学の話題があったからである。

しかし読んでみると,内容はそれにとどまらない。しかも今,話題の「資質・能力」の話題と思いきや,実は内容はそのタイトルをはるかに上回っている。
これからの学校における学習論,指導論である。
普段,附箋など貼って読むことはあまりないのだが,後半からちょいちょい附箋を張って書き込みをしながら読んだ。

新幹線内での読書はあまり続かないのだが,片道4時間,往復の時間のほとんどを読んだ。私にとってはかなり珍しいことであった。

著者の奈須氏は先日の関私教協の総会で講師をされていて,お顔を見ていたため,余計本人の声で聞こえてくるかの如く読めたことも一因かもしれない。

しかも,大事なところにはサイドラインが引かれている(笑)

これからの学校での授業,学習を転換させるための指針となるべき書だと思う。私も参考にしたい箇所がいくつもあった。良書である。
小学校教員から見ると,少し事例や心理学の話題が耳慣れないものもあるが,読んでおくと,かなり学習指導要領に精通した人! になることができる。


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