書評 堀裕嗣著「教師の仕事術」3

第1章 10の原理からです。

ここには絞られた10の原理が記されています。原則と原理の違いを意識したいものです。

本題です。

1 長期展望の原理
私も全く同じことをやっていました。
小1担任の時は,「今の2年生を上回る,スーパー1年生にする!」とか,6年担任の時は「中学で通用する子どもにする」,学力の芳しくない学年では「前年度を上回る」とかあれこれ決めていました。
私は4月が無性に好きですが,3学期の初め頃の力の入らなさも心当たりがあります。堀先生はちゃんと見透かされているようです。

2 時間限定の原理
「あなたの一番の問題は,時間が無制限であるかのような生活を送っていることなのです」と述べられています。
私も全く同じことをブログで書いています。
終わりの方の仕事の仕方は必読です。

3 短期拙速の原理
呼び方は違いますが全く同じ考えです。
私は自分で「仕事8割の法則」と呼んでいました。
この考えは,ビジネス書でもよく言われていることですね。
自分では完璧と思って提出しても必ずチェックや修正が入ります。
それならば8割程度で提出しておいて,追加の修正に力を入れることです。
「だったら1回で終わるように完璧を目指せばいいんじゃないか?」と思うかもしれませんが,残念ながら,いくら完璧と思って提出しても必ず修正されます。
マーフィーの法則と言ってもいいかもしれませんね。
でも,この考えにとりつかれている人,結構います。
私もこれまで一緒に仕事をした,そういった先生の顔が浮かんできます。
それだけいるということです。

4 隙間利用の原理
読んで笑いました。
全く同じことをやっていたからです。この学校の前任校は内線電話がすべての教室にあったため,次の学校ではとても不便でした。
携帯電話が普及してからのことですが,急いでいるときは,教室から携帯電話で職員室や事務室に電話。
受けた人は,ちょっとびっくりするようですが。

8 読書尚友の原理
これも全く同感です。
教育書のマンガ。
びっくりします。
堀先生は年間30冊程度の教養書を読まない教師には,教師としての資格がないと思っている,と述べられていますが,私は教育実習の指導の先生に「1ヶ月2万円」と言われたことをよく覚えています。
1冊2000円としても2万円では10冊しか買えませんが,要は教養のない,勉強をしない先生はイカンよ,ということだと思います。

9 物見遊山の原理
私は少林寺拳法の修行でかなり仕事とは違ったもう一つの世界で暮らしていると思っています。
共通するのは「子ども」に「教える」ということで近い面もありますが…。
自分は教わる立場でもあります。そういった意味で仕事だけの人間には辛うじてなっていないと思っています。
私の周りにも,生け花,社交ダンス,演劇などいろいろなジャンルでもう一つの世界をうまく持っている先生がいました。
これもかなり大事なことですね。
ゼミの学生にも,遊び方を覚えることは先生として大事だ,ということもよく言ってきました。
ウチのスローガンは「よく学び よく遊べ! ただし計画的に!」というものです。(ゼミブログを見て頂くと分かります)
まさにこれですね。

10 日々発信の原理
これは堀先生を初め,私の知っているところでは,八巻寬治先生や佐藤正寿先生など「総合教育技術」等の雑誌でお目にかかる先生方が実践されていることですね。
私は雑誌等ではなく,学会の口頭発表に同じ意味合いを持たせていたように思います。
27才をスタートに現在まで,年に2回の学会で3ページのレジメ口頭発表の予稿集を書き,発表してきました。
「日々の学校における営みを外部に公開できる水準まで自分で引き上げる」
これが大事なところなのではないかと思います。


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