子どもたちとすてきな写真を撮ろう

私が新学期によくやっていたことを記しておこうと思います。

 

山形は4月中にだいたい桜が満開になります。

そんな一番春のいい時期に私がやっていたのは「クラスの集合写真撮影」です。

 

なんだ,当たり前じゃないかと思うかも知れませんが,私はいろいろな意味を込めていました。

 

桜の花が満開の校庭で私も入れた集合写真を何枚か撮ります。

私は1年でよく集合写真を撮っていたので私物のデジカメと三脚は教室においていました。

それを4つ切りとかA3サイズに写真屋さんで引き伸ばしてもらい,額に入れて教室の全面に飾っていました。

 

子どもたちは最初,「おー!」とか言って喜んでくれます。

余裕があれば,2Lサイズぐらいに写真屋さんで伸ばしてもらって保護者にも配っていました。

たいていは喜ばれます。

 

カラー印刷が可能であれば,学級通信などにものせていました。

いろいろな使い道があります。

 

私が込めていた,この写真撮影の意味は,「子どもを大事にする」ということです。

春先だけではないですが,子どもたちはとてもいい顔をして写っています。

(そういう顔で撮って下さいね)

 

このいい顔を1年間,そして1年後のクラスが終わったときもこの顔で写真が撮れるようにする,という想いを担任の先生が持つということです。

 

私ははがきサイズの集合写真を職員室の自分の机のデスクマットにも入れていました。

(写真立てとかに入れて立てておくのはなんか恥ずかしかったので…)

 

額縁だけは同じものを使っていたし,次の年はその写真の上にまた入れていたので,かなりの枚数の毎年春先の写真が額縁の中にたまっています。

 

小学校を退職し,いろいろ整理していたときにこの額縁を懐かしく想い,そのときはこんな気持ちだったなあ,と思い出したりしました。

いまいでもそれは大切に保管しています。

 

現代は,スマホなどでもとても簡単にきれいな写真を撮ることができます。

インスタ映えとかネット上の写真の方が圧倒的にもてはやされたりしていますが,子どもたちが帰って,一人で教室で仕事をしながらよく額縁の写真を眺めながら思いを新たにしたり,励まされたりしたものです。

 

やっぱり子どもたちはかわいいです。

その想いをしっかり写真に閉じ込めておいてほしいと思います。

そしてそれは何よりも自分のためになることだと思います。


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