数学教育の研究会に参加して

今日は久しぶりに私の本職である数学教育のセミナーに参加してきました。

「算数・数学教育21世紀セミナー」という会合で,今日の講師陣は私の師匠である,玉川大学の守屋誠司教授をはじめ会長である菊池乙夫先生という,数学教育界では重鎮のお2人でした。

日頃から学生に「数学教育だけではないが,歴史を学ぶことはとても重要である」と言うことを強く言っています。菊池先生は,数学教育界では「数学教育の現代化」時代に教壇に立っておられた,まさに歴史のど真ん中を実際に体験された方です。

民間教育団体が,どれだけ騒いでも文部科学省の方針が変わるということはほとんどない昨今ですが,菊池先生や横地清先生(元北京師範大学客座教授,元数学教育学会会長)をはじめとする民間教育研究団体の研究の結果,唯一文部省の方針が変わったという歴史的経緯をお持ちの先生です。

私も50才を目前にしていますが,まだまだ若輩の身で,先生方の話をやっと理解している状況です。

こうした先人の貴重な体験を目の当たりにするたびに,我々後進の責任が大きいのも間違いはありません。最近は,教科書や学習指導要領の締め付けが厳しく,自由な研究がしにくい昨今です。

しかし,単純に考えれば,教室全ての子どもに唯一1つの教科書の指導内容で分かるようになるわけはありません。
それは誰が考えても理解できることでしょう。
しかし,それらのはみ出た子どもにどう教えるかという研究は,ほとんどなされていません。

だからこそ,草の根的な勉強会,小さな研究会が必要になってきます。

もう私の教え子たちも教壇に立っていますが,まだまだ学校現場に忙殺され,教材研究まで手が回らないようです。
しかし,いずれはそういった各教科の教材研究に注力すべき日が来ると思います。

このブログの読者で,算数教育に少しでも興味がある先生方がいらっしゃれば,集まって小さな研究会をやってみませんか?

 

 

 

 

 

 


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