改革のスピード

「教員の働き方改革」というキーワードがかなり認知されてきている反面,現場の改革スピードが上がっていません。

私は現在大学に勤めていますが,自分の身内や,ゼミの卒業生で教壇に立っている者も多くかなりの情報が入ってきます。


しかし,依然として変わらないのが「定時退勤」です。

今は2学期制,3学期制両方とも学期末,年度末を迎えて,学校生活の総まとめの時期です。
忙しいのはよく分かりますが,それでもなし崩しの部分が多いです。
もはや帰宅が8時,9時は当たり前です。

数日前もある教師と話をしました。
学校から帰宅する時間が遅いことに話題が及ぶと,返ってきた言葉は「現場は全然変わっていない」と言います。

つまり,世論やメディアでは声高に叫ばれている面がありますが,肝心の現場ではその対策が取られていないところもかなりあるということです。

例えば,ICTによる業務改善。
かなり期待されていますが,関東のある町の小学校では,依然として教員1人に対して1台の支給が整備されていません。
学年3クラス,4クラスあるのに校務用パソコンが学年1台といった有様です。

テストや評価だけでなく,所見文の作成も相当増えています。学習全般,生活,道徳,総合など1人あたり書かなければならない文章もかなりあります。
1日2,3時間ずつやっても2週間はかかります。

それが今は,仕事だけは自宅ではやっていけない,私物のパソコンを使ってはいけない,データは持ち出してはいけない…。
これでどうやって期日までにやれというのでしょうか…。

全くもって理不尽としか言い様がありません。

機材がないというのは,一教師の努力でどうなるものでもありません。
これは明らかでしょう。

繰り返しますが,「努力」じゃないんです。

確かに,もっとよく話を聞いていると,職場の「スピードを上げよう」という意識も上がっていないように思います。

どうしても仕事のペースを「他人」に合わせてしまっているように思います。

今の時期で言えば,若手教師の書いた成績や所見の読み合わせや,卒業式に向けての打ち合わせ,新年度の準備や各種会議,教育相談の引き継ぎ…,多くの話し合い,人が顔を合わせてやらなければならないことがあります。

こういったことも計画的に組み合わせないと,今度はそれらの中心的な役割を担っている中堅,ベテラン教師がつぶれてしまいます。

いずれにせよ職場の「働き方改革」が歓迎される一方で,「どこかよその話」,「うちにはないわ,そんな話…」と冷ややかに見ている先生も多いように思います。

一刻も早く改革のスピードを上げることが大事です。

メディアでよく紹介されている,成功しているよその校長先生の本など読んでいる場合ではありませんよ。

まずは目の前の自分の学校をなんとかして下さい。


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