プログラミングについて

プログラミング教育,プログラミング的思考について。
私的な勉強会に誘われたので,最近あれこれ考えていました。

学習指導要領に載り必修化されてしまったので,後はどうしようもないような気もしますが,結論から先に言うと英語の必修化と同じように,あまりうまくいかないように思います。

英語は多くの先生方がイメージをしやすいと思いますが,プログラミング,
そしてそこに「教育」「的思考」???

写真でしか見たことがない料理を,おいしいかどうか説明せよ! と言われているようなものです。
肉が入っているから,野菜が入っているから,調味料はこれを使っているから,想像できるでしょ。
みたいなものです。

無理ですね…。できないことは皆さんがよく想像できると思います(笑)。

プログラミング教育で,よく目にするのはいろいろなロボットを動かしてみる,というものです。
いろいろな動きをして面白いです。

でも,どうもロボットを動かすことが目的化しているように思います。
何か目標が必要ではないのかと,つい思ってしまいます。

他方では,そういったものをいかに動かすのか,その思考を繰り返すことに意味があるようにも考えられます。

確かに大事なのですが,一般的な筋トレや英語学習のように,なかなか成果が見えにくく歯がゆいような気もします。

スクラッチやロボットなどのプログラムですが,これは小学校の時期にやっている期間は短くなると予想されます。
ある程度慣れて,プログラミングのこつを覚えたら,一般的なプログラム言語に移行し,いろいろなソフトやアプリを作ってみるのがいいと思います。

プログラミングと話は少しそれるようですが,小学校に道徳,英語やプログラミングなど,従来なかった教科がこれだけ入ってきたら,もはや小学校教員1人が全部教えるというのは,もはや限界だと思います。

教科担任制に移行し,専門性のある教員がそれぞれ教えないと,全てのやることが薄いものになってしまうでしょう。

また,プログラミング教育も教科横断型の学習内容になっていますが,それぞれの教科で教えるべき内容もあり,またプログラミングに精通していない教員の指導では効果はあがりません。
また,プログラミングは,その特性上細切れよりも特定の期間に集中的に修得した方が実になります。

ここで,「あれっ?」と思った方がいるかも知れませんが,「プログラミング」と「プログラミング的思考」は全く別物です。

いろいろな資料を読んで,私が考えるプログラミング的思考とは,結局のところ,
問題解決を促進する力
問題を解決するための事象の分析力
論理的思考力
だと思います。

プログラミングから派生する話ですが,専門性が高くないと面白さを子どもに味わわせることもできません。
理科離れと同じで,コンピュータに精通しているからこそ,プログラミングの面白さを伝えることができるのです。

また,現在の教員養成課程でそのようなマルチの先生を育てることも全くできません。
最悪の場合,1教科につき1科目2単位だけしか履修しなくても免許が取得できるからです。
少なくとも,今の2倍程度の学習時間が必要です。

繰り返しになりますが,小学校も教科担任制に移行し,専門性の高い教員がそれぞれ教える方がよいと思います。


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