プログラミング教育の行方

書店の教育棚を埋め尽くす,プログラミング教育関連本の山。
今まで,同じような光景を何度も見てきました。

反転授業,アクティブ・ラーニング…。次の年にはもうありません。

でもそれは,すべてめでたく解決したからではありません。
スタート時特有のブームともいうべきものです。

ネットの記事でも,子どもたちがレゴブロックを動かして,「プログラム通りに動いた!」などと喜んでいる光景を,よく見かけるようになりました。
このブログで何度も書きましたが,経済効果を期待する産業界の後押しを受けて,プログラミング教育市場は沸いています。
そこに多額の資金も投入されています。

「光が強いと陰も濃くなる」。
昔からそういわれています。
多額の資金を投入して,プログラミング教育の先には何が見えているのか。
有効な検証結果はまだないように思います。

「始まったばかりなんだから,しょうがないだろう」。という反論もありそうです。
しかし,見込みがあるかないか分からないものに,お金がつぎ込まれ,ただでさえ多忙な教師の時間が研究に食われていきます。

プログラミング教育は,始まったばかりではありません。
「最近始めた人」はほとんど知らないと思いますので,プログラミング教育の歴史を知りたい人には,以下の本をお勧めします。

現在の子ども用プログラミング言語の原型となるLOGOを開発したパパートの訳書。
日本語訳の初版はもっと出版が古いです。
これを読めば,プログラミング教育の目指すところがよくわかります。


LOGOを使ったプログラミング学習の書。発行年は古いですが,やってることは現在のスラッチなどと全く同じです。
今年,大学の授業で使いました。
プログラミングの目的がこれでよくわかります。

プログラミング教育を議論する際は,この2冊を読んでからが必須です。

これらを読むと,この2冊の内容と現代では,通信環境のあるなしと,ロボットが動くぐらいしか違いがありません。


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