「知恵」を次代につなぐ 50代後半の先生の役目

数日前,もう20年ほど前からお知り合いのA先生が私のブログを読んで下さっていて,コメントを残して下さっていました。

 

それで,私も現場で「あー,これずっと考えていたよな…」と思っていたことを書きたいと思います。

 

それは,50代のいわゆる「ヒラ教員の過ごし方」です。

こういう言い方はちょっと失礼な気もしますので,以下「50代の先生」と記したいと思います。

 

自分も50代で管理職にならず,普通の50代の先生になったら,残りの10年をどう過ごしたらいいのか,ぼーっと考えながら50代の先生を眺めていたことをよく覚えています。

 

喜ばれる50代ってどんなのだろう…

いてくれた方がいい50代って…

よく自問自答していました。

 

そんな中で思った1つは,「知恵袋的な存在」であるように思います。

ふだんはなにげなーく遠くから見ていて見ていないような感じですが,困って相談するときには,ドラえもんのポケットのように,なんでもお助けの知恵が出てくる。

そして,最後は何も言わずに「にこっと…」(笑顔)

なんていうのが私の理想像でした。

 

さすがに私も私の妻も言いますが,50才も近くなると,学校のことで,たいていのことは経験してきています。

びっくりすること,えーっていうようなことはあまりありませんね。

そういう意味では,経験がものを言うなあ,と感じます。

 

AIの時代ですから,先生の経験値をコンピュータに入力しておけば人工知能が最適な解決の仕方を探してくれるようになるかもしれません(笑)。

でも,それまではもうしばらくかかるでしょうから,人力でがんばりましょう。

 

これまでは上からの視点で考えてきましたが,下からの視点,若手の方からはどうでしょうか。

 

ちょっと話は逸れますが,私は現在,少林寺拳法という護身術・武術の道場を運営しています(詳しくはこちらをご覧下さい)。

普通の言い方ですと道場主というわけですが,私たちの世界では道院長と呼びます。

私には先代の道院長(師匠)がいまして,もう65才ほどになられていると思います。

私は大拳士五段,師匠は正範士七段です。

私に道場を譲ってからは,たまに練習に来て後進の指導に当たって下さっています。

 

私は現役道院長として門下生もおり,まあまあ指導者としてやっているわけですが,だからといって師匠の技術を超えたかと言えば,全くそんなことはありません。

まず,師匠のすべての技術を体得していません。

まだまだ教わってもいないし,同じようにできないことも山ほどあります。

これは一朝一夕に身につくものではありません。

相当時間がかかります。

私は師匠のすべてを吸収したいと思っています。

果たして,師匠が道場に来て下さるうちに可能なのかどうか,おそらくできないと思います。

でも,吸収できるだけたくさんしたいと思っています。

ようやく最近は,「師匠のまねごと」レベルのことはできるようになったかと思いますが,本質にはまだ迫れていません。

ただ,言っていることはだいたい理解できるようになりました。

まだそのレベルです。

 

私は,仕事以外の武道の中で,いかに後輩が先代の技術を吸収するかの様々な重要性に気がつくことができましたが,そういったものがない人はどうでしょうか。

一般の人が分かるように言えば,「そういった貴重な財産は,上からは降ってこないよ。」ということだと思います。

口を開いていて落ちてくるのを待っていても,口には入りません。

自分から寄って,近づいていって初めて得ることができます。

 

若手の先生方に私から伝えたいことは,先達の貴重な知恵,財産は,得るためには時間的な限りがあります。

先輩が身近にいるうちに,いろいろな方法を使って自分から求めていってほしいということです。

そして,もう1つ付け加えるとするならば,先輩たちはそれを待っていると思いますよ…。

 

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