ここは大学人の端くれとして,素通りできなかった今週の雑誌。
雑誌の記事でこのレベルですから,実際はもっと過酷なこともあるのではないかと推測できます。
財務省の人の「反論」的な記事もあって,一応両方の言い分が載っていますが,実際はどうなんでしょう。
今間違いなく言えるのは,そういった施策が現場に浸透せず,かえってうまくいっていないということでしょうか。
さっきだって,日経新聞の「日本企業、博士採用増で生産性低下 日経センター分析」なんて記事を読んだばかりで,文科省の博士増員計画も,もはや破綻しているのではないかと思うほどです。
翻って私大の話題も出ていたので,こちらを熟読。
学生取り合い時代をどう乗り切っていくのか。
大学教員1人の考えでは,世の中どころか所属する学科を動かすことさえ難しいとは思います。
私は教員養成課程にいますが,これだって後10年後には完全に飽和状態になります。
自分のいる学科だって10年後はどうなっているか分からないという危機感は大いにあります。
まあ,つぶすのは簡単かも知れませんが…。
そういう意味では,私を含めた大学人1人1人が,例えば実績があったり規模が大きかったりするところから引き抜かれでもするような,何らかの「エッジの効いた」研究者,教員にならなければならないのでは,と思いました。
大学機構や文科省の政策云々より,我が身のことを考えさせられた記事でした。