3月も間近になり,現任校に残留確定濃厚な先生方にはすでに部活動顧問の「内々の」打診なども来ているように思います。
校長室にこっそり呼ばれて…,などということも進んでいるかもしれません。
今回は現職の先生方には,多少耳が痛い話かもしれませんが,大事なことなので記しておこうと思います。
現在,部活の顧問をお断りしたい先生,学校への
貢献度
はどうでしたか?
「部活が忙しくて,それどころではない!」
というのが大方の言い分でしょう。
皆さんに働いてもらう管理職の言い分を比べてみましょう。
「ふだん,校務分掌や校内研究の授業だっていやいやなのに,部活の顧問もイヤだ??」
というのがおそらく本音でしょう。
突然歴史の話題ですが,歴史を振り返っても戦争によってどちらか一方が100%の利益を得ることなどありません。
戦争に勝っても自国の痛手は相当残るはずです。
それと同じように,「満額回答」などという状況は,世の中ではほとんどありません。
つまり,この部活動顧問問題でも,同じことが言えると思います。
管理職と顧問の間で「落としどころ」を探る必要があります。
それは双方の言い分がが8割,9割で決着をつけるということです。
その際に有効なのが,「学校への貢献度」です。
この年度末年度初めの顧問の交渉は,プロ野球の「契約更新」とよく似ていると思います。
働きがよければ年俸も上がる,成績を残せなければ年俸も下がる,当然の帰結です。
丸腰(=学校への貢献度が低い)の状況で戦っても,よい成果は得られません。
また,自分の言い分だけ通そうとしても通らないのも自明のことです。
「勤務時間外を強いているのは管理職。我々に落ち度はない!」
と言ってしまえば,双方の態度が硬化するだけ。
得られるものは何もありません。最悪の場合は業務命令等を振りかざす管理職も出てくるかもしれません。
相手(管理職)は正当でないことを強いていることは,言うまでもなく分かっています。
そこにあえて触れずに,自分の貢献度をアピールしつつ,今年は副顧問,来年は副顧問2名とか,段階的に譲歩を引き出すことが大事です。
焦る気持ちも分かりますが,これは日本全国の問題事。一朝一夕に解決することではありません。
それを踏まえて引き出すことが大事なのです。