定時退勤10 教育の費用対効果

教育界では,「費用対効果」がほとんど考えられていない,あるいは無視,黙殺!! ということがたくさんあると思っています。

コトバンクによれば「かけた費用に対して、どのくらい効果があるかをいう。「このシステムは費用対効果が高い」といえば、システムの導入費用に対して、導入によって得られる効果(コスト削減や時間短縮などのメリット)の方が大きいことを意味する。 複数の案を比較する際は、費用対効果の点から検討を行うことが多い。」ということです。だいたいは意味が分かってもらえたかと思います。

 

教育界の場合,この費用対効果は「時間対効果」だと私は思っています。

今まで勤めた学校でも多くの先生方が「○○は,子どもたちにとってとてもいいのよね」といったことを言っている場面に遭遇しました。

つまり,学校の先生は,「教育効果が薄くても,時間がかかっても,子どもにとっていいことはやる」という発想になります。

 

ただ,ここには大きな落とし穴があります。

多くの先生は「子どもにとっていいこと」は金科玉条,トランプのジョーカーのように考えてしまいます。

 

「子どものため」

 

これもよく先生が使う言葉です。

子どもにとっていいのは誰にでも分かるけれど,それを可能にさせるために,いったいどれだけの時間がかかるのかということを,先生はほとんどというか,全く考えません。

そして,最後には,

 

「子どものためにやっているのに,何が悪いんだ!」

 

と言い放ちます。

 

最悪です。

 

そういう先生ほど,自宅に山ほど丸つけのテストやノートを持ち込み,睡眠時間を削るのです。

はたしてそのような考えや,先生の生活がどれだけ続くのでしょうか。

それを60歳の定年までやるのでしょうか。

 

そういうことを考えられない先生の「悲しい現実」があります。

 

時間は誰にとっても有限です。

その中で,

「BESTはできないがBETTERを狙う」

 

そういう発想の転換が必要だと思います。

 

そう。

パラダイム・シフト

 

です。

 


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