ゼミグループ②文献購読3

今回伝えたいことは2つ

①日の長さについて

②コンピュータによる台数、についてです。

2  トロルの話- 国際化社会のために

⑴3匹の山羊のがらがらどん

 小山羊、中山羊、大山羊の3匹の山羊が山へ草を食べに行くことになる。途中の谷川には木橋があり、トロルが独占しており、山羊が通るたびに顔を出し脅かす。小山羊、中山羊は後から来るもっと大きい山羊を食べなさいと言い逃げていく。ところが1番最後に来た大山羊は大変強く、トロルを蹴散らしてしまう。

 19世紀後半アスピョルンセンとモーの収集したノルウェー民話の1つである。この民話集にはトロルが繰り返し登場する。

※「がらがらどん」というみんな同じ名前なのは、子どもにとっては別に名前がなくてもいいということ。大・中・小の区別があればいい。名前がそれぞれあるとかえって複雑になる。また同じフレーズで繰り返し出てきて、記憶に残りやすく子どもにとっては面白い響き。

引用元:イクメンのネタ手帳

https://19men.net/3-goats-garagaradon/

・ノルウェー民話集の中には、

「ふとろうと山に行く3匹のヤギのがらがらどん」

「バターボール坊や」という作品などがある。

引用元:ウィキペディア

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E6%B0%91%E8%A9%B1%E9%9B%86

⑵ノルウェーの誇り、トロル

 威張り屋でとんま(非常に抜けている、まぬけ)であるトロルは、ノルウェーの愛すべき風土から生まれ、ノルウェーの誇るべき妖精である。

 

・トロル: 北欧で伝承されるちょっと怖い妖精。

各国独自に発展したトロールの姿がある。

I、デンマーク

 長くて白い顎髭を生やし、赤いとんがり帽子をかぶっている老人の姿。

II、アイスランド

 13の妖精トロール。クリスマスの13日前から1人ずつ街に降りてきて、13人揃ったところでクリスマスを祝うという風習がある。

 彼らはかなりいたずら好き。

「肉を盗むトロル」

「窓から覗き見をするトロル」とかなり個性的。

・トロルはハリーポッターやホビット、アナ雪にも登場する。またとなりのトトロのトトロも、トロールのモチーフになっている。

IMG_2646.jpeg

引用元:Euro travellar

⑶ノルウェーの風土

 日本とオスロの太陽のあり方を比べてみる。

引用元:Googleマップ

 オスロ 北緯60度

 東京  北緯35度

①夏至の太陽: 1年のうち昼間が最も長い、6月22日である。

 オスロ 南中高度 53.2度

 東京  南中高度 77.8度

南中高度: 太陽が真南にきて、いちばん高く上がった時の地平線との間の角度

・計算方法 

夏至の時の太陽の南中高度=90度−その場所の北緯+23.4度

※23.4度は地球の傾きである。

オスロ

4時に日の出、22時34分の日の入りとなる。

東京

4時半に日の出、18時55分が日の入りとなる。

オスロの方が昼間の時間は長くなる。しかし光は東京よりも遥かに淡い。

②冬至: 1年のうち昼間が最も短く、12月22日である。

  オスロ 南中高度 6.4度

  東京  南中高度 32.1度

冬至の時の太陽の南中高度=90度−その場所の北緯−23.4度

オスロ

日の出は9時半、日の入りは14時45分。

東京

日の出は6時51分、日の入りは16時26分。

❓夏至の時に+23.4度、冬至の時に−23.4度と、+−が変わるのは何故か?

・90度の範囲の中で南中高度は何度か、を聞いている。つまりズレを修正するためである。

 因みに春分と秋分は23.4度分を加算したり、減算する必要はない。即ち90度−その場所の北緯のみで求められる。何故なら地軸の傾きが影響しないからである。ここでは太陽から垂直に地球を見ること、がポイントである。

 赤道を0度としてそこから何度に位置しているかを知りたい。だから赤道を0度に合わせる時に地軸のズレの分足したり、引いたりする必要がある。

※赤道を0度に合わせる、或いは地軸を90度に合わせるでもOK。

引用元:国立天文台

https://www.nao.ac.jp/

(4) 角度の「課題学習」に

 上のトロルの話は、角度を中心とした「課題学習」のよいテーマとなるだろうと記されている。

 角度を世界の文化を敬愛する観点で学習できるわけであり、それこそ、数学教育の国際化社会化への重要な接点ともなるだろうとも記されている。

 ・ポケコン・パソコンの日常化/代数の日常化

 ここでは、代数処理をする新しい電卓、ポケコンを利用しての代数の日常化、つまり生活化を考えていく。

 (1) ポケコン/代数電卓

  今では生徒にも一般市民にも、電卓はすっかり日常化した。

  電卓は四則計算を簡単に実行する機器=算数電卓 と呼ぶ。

  ところが最近、プログラムを組むことなしに、文字式の値を求めたり、式変形したり、方程式を解いたり、関数

 のグラフを描いたりする電卓が普及を始めた。中学校の代数の内容をすべて処理する電卓といってよい。

 ・ヒューレットパッカード社のHP-28C(上)、同じ性能のHP-28S(下)

  

ソース画像を表示
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/78/HP-28S.jpg/300px-HP-28S.jpg
ソース画像を表示

https://th.bing.com/th/id/R.1dd925d3a97975c126d3bce0311b1054?rik=NFxKUqHxm5tFTw&riu=http%3a%2f%2fhpcalc.web.fc2.com%2fcollection%2fHP28S.jpg&ehk=dNdU7ZHdIZScDFIzswhH%2b3l7fez7zzVS7S3XyZ%2fjUvw%3d&risl=&pid=ImgRaw&r=0

 以上の電卓を代数電卓と呼ぶことにする。代数電卓は、算数電卓並みに小型だが、パソコン並みの性能があるので、ポケット・コンピュータ、略してポケコンと呼ばれている。

 算数電卓の普及は算数を生徒にも市民にも日常化した。同じく、代数電卓の普及は代数を生徒にも市民にも日常化する可能性が大きい。

 

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