学校を訪問して学ぶこと

仕事柄,教育実習生の学校を巡回して,多くの学校を訪れることが多くなりました。

実習生を引き受けて下さる,いわゆる指導教官となる先生ですが,実にいろいろな方がいらっしゃいます。年齢的にベテランから若手まで様々です。

しかし,年齢と実力が比例しているとは必ずしも限りません。
また,校内事情によって実習生を引き受けてくれているということもあります。

私が実習に出かける学生に,指導して下さる担当の先生の「実力度」を割と簡単に見分ける視点を教えているので紹介したいと思います。

まずは見えるところ。

教卓――実習生の授業なのに教卓が集めたノートやプリントであふれていないか。

ランドセルを入れるロッカー――ランドセルのベルトがはみ出していたり乱雑になっていないか。
ここは意外に指導が行き届きにくいところです。

掲示物――破れっぱなしになっているのはダメとしても,児童の作品のラベルなども見ます。どこまで細やかな指導がされているかです。

ロッカーの上――ここも物置と化している場合もあります。整理整頓が行き届いているかです。

見ないところで。

教卓の後ろの棚――先生の荷物やプリント類が押し込まれていないか。
今までの学生で,「先生に教わったように棚を見せてもらったら,スゴかったー」(整理がなっていなかった)などと言ってくる学生もいました。

ベランダ――見えにくいところですが,枯れた鉢植えが放置されていることが結構あります。

ぞうきん――これがしっかりかけるべきところにかかっているということは,普段からかなり細かく指導が行き届いていることを意味しています。

昨日伺った学校では,そこまでお話しする時間がなかったのですが,これらのポイント,特に掲示物に力を入れていることが伝わってきて, 今日は時間があり 「力のある先生ではないですか」と教頭先生,校長先生に伺ったところ「ピカイチです!」「うちのエースです」とのことでした。

まあ,「やっぱりね…」という感じでした。

やはり力のある先生は,教室にもそれが伝わってきます。
私は伺うたびに,そういったところをまず見せて頂いています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です