今日の読売新聞の記事。
私から言わせれば,当然の成り行きです。
見出しを見て,「ああ,やっぱりこうなるよね…。」という感じでした。
仕事量は減らず場所が変わっただけ。
家族団らんの時間に割って入ってくる学校の仕事。
仕事が終わったら寝るだけ。
そんな光景が浮かび上がってきます。
問題点は,管理職が「早く退勤をするように」促すのは悪いことではありませんが,早く帰るということは仕事量の削減と一体化で行われる必要があるのは言うまでもありません。
それを担保せずに,早く帰れとかけ声だけかける管理職は無責任としか言いようがありませんね。
一生懸命減らせる仕事を探しそれを確実に実行することが大事です。
「「時間内に処理しきれない」と感じている20,30代は90%を超えている」などということも,いまさら始まった話ではありません。
仕事の見通しを確実に持てない,うまくできない若手が,時間がかかるのは当たり前です。
若手教師が大量になっている現代では,その対策を講じる,若手を中心とした学校経営に「校長」が思い切った舵を切ることが大切です。
「変形労働時間制」についても記事があります。
「業務が少ない費は勤務時間を6時間にする」という案は,69.5%が現実的ではないと否定したとあります。
連合の調査結果なので組合員の先生が多いでしょうから,やや厳しめに出ている面はあるかもしれません。
しかし,私も初めて教員に対する「変形労働時間制」の中味を初めて見たときには,本当に的外れな考えで,あ然とした記憶があります。
あきれました…。
中教審の特別部会が検討しているとは言っても,政府寄りの案になることは否めません。
お金を出さずに問題を解決しようとする姿勢が透けて見えます。
「部活動にお金を出す」という反論がありそうですが,先生方が願っているのはそこではないんです。
根本的な考え違いがあります。
先生方の本音は,お金はいらない(現状のままでいい)から,仕事の量が減るようにしてほしい,定時に帰る時間がほしいということでしょう。
教師だって家族がいるんです。
土日がない先生もいるんです。
そこを分かってほしいですね。
でも,グチをこぼしていても前には進めないのも事実です。
私の過去のブログを読んで,どうか1個でも有効策を学校でやってみてください。