夏休みの宿題

ちょうど夏休みにも入ったところで,夏休みの宿題もずいぶんと話題になっているので触れてみたいと思います。

まず,SNSが浸透した昨今,全国の先生仲間と情報交換してみると面白いかも知れません。
夏休みの宿題は,ずいぶんと地域差があるように思います。

私の地元では結構な量がありましたが,隣の県では全く出さないというところもありました。

こういう話で意外とコワいのは,「自分のところでは当たり前」で,他県ではすごく非常識! みたいな話であることです。
TV番組の「秘密のケンミンンショー」みたいな話になるわけです。

私が現場を離れてもう7年たつので今はどうか分かりませんが,こんな感じでした。

1 夏のおさらい帳 地域の教材屋さんが売っている夏休み30日分ぐらいの問題集。国算社理4科目とか国算2科目のものがある

2 自由研究か工作のどちらか 教科内容,ジャンルは問わず できのいいものは地域の理科作品展などに出品することがある
あるいは全国展開の研究や工作各種コンクールの一覧表を担当者が作成し,1個以上取り組む といったもの
ポスターや家庭科的なもの,書道など多岐にわたる

3 読書感想文 よいものは市内の読書感想文コンクールに出したりする

というような感じでした。

私も自分が子どもの頃は,始業式の前日に,父が手伝ってくれたことをよく覚えています。
また,自分の子どもも2人いますが,どうやって宿題を終わらせようか,小学校の先生なのに! 本人たちより力が入っていたことも思い出します。
職場の同僚は,長い夏休みに子どもたちが勉強や学校のことを忘れない程度に,と言っていたこともよく覚えています。

あまりに大量にならずに,親の手を借りずに自力でやれる程度がよいように思います。

「夏休みには学校があるときにはできない経験をして下さい!」
などという激励をする担任もいるようですが,必ずしもそうではありませんね。

それができるのは,恵まれている家庭だけかもしれません。
むしろ,学校があるからこそ助かっている家庭もあるでしょう。

昔のように,いろいろなことを一律に求められる時代は,残念ながら終わったように思います。

1ヶ月の長い期間,行き場のない子どももいるかもしれません。

夏休みに,本当はない方がいいのか,それともあった方がいいのか,考えてみる必要あるかもしれませんね。

先生の顔を見ると,喜ぶ子もいるかもしれません。


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