ここ数日で,教員採用試験に合格した4年生(もう卒業式は終わりましたが)の勤務校が本人に伝えられているようです。
教育委員会や地域の校長先生との面接も終わり,いよいよ勤務する学校に呼ばれている学生が出てきています。
よく聞いてみると,これから勤務する学校のいい話,残念な話をいろいろ聞いているようです。
つまり,初任者といえども,すでにいろいろな情報を得て入ってくるということです。
また,3月末あたりに学校を訪問するときに,「ウチの学校は帰りが遅いよ」とか「若い先生は結構残っているね」とか,マイナスの情報をわざわざ教えてくれる??先輩もいるようです。
私はこの時期,勤務校に行って行事予定表をもらってきたら,ゴールデン・ウィークまでのことについては,それはこういう行事だとか,こういう準備ができるとか,着任する学生にアドバイスをしています。
初任者は,仕事内容が全く分からないため,見通しがききません。
現場の先生に言われるがままに行動することになります。
ですから,心の準備が全くできていません。
こういったギャップを埋めてあげようというものなのです。
私は卒業生には,「とりあえず,連休までは生き残れ!!」と言っています(笑)。
そこから先は,職場の先生に教えてもらいなさいと言っています。
でも,そこで退勤の時間が遅いとか,マイナスの情報を入れてくる先輩って,どうなんでしょう…。
私から言わせれば,帰りが遅いということを肯定した上に,それを初任者の先生にそうあるべきと押しつけてきているようなものです。
私は,学生に,定時退勤できない学校は,「システムのどこかに問題がある」と教えてきています。
ですから,私に教わった学生は,そういったところに敏感です。
そういう物差しで着任する学校を見ています。
望ましくないことを,新任教師に言ってくる,ということはむしろ恥ずべきことと心得たいものです。
学生や教員をしている卒業生などから,
「初任者の私は早く帰るとはなかなか言えないです。先生,どうしたらいいですか。」
と聞かれることもあります。
そういう場合は,先生(私のこと)を「いいように」使いなさいと言っています。
「私の教わった先生は,8年間,定時で帰っていたそうです。いつでもその方法を教えてあげると言っていました。」
と言いなさいと教えました。
私ができて,これを読んでいる先生方ができないはずがありません。
やりましょう。みんなで。
私は,交通費と缶コーヒー1本で,どこにでも行きますよ,と言っています。
いつでも呼んで下さい。
私立大教員はいまはやりの「裁量労働制」ですから(笑)。
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