3月に入り,県によってはもう人事異動が決まったところもあると思います。
早いところだと,なんと3学期が終わる前に人事異動が発表され,子どもが目の前にいるのに,「私は来年,ここにいないのね~」とか思いながら授業をやる県もあると聞いています。
私のゼミの4年生。
もう配属校が言い渡されています。
ということは,だいたいの新年度のメンバーがわかっています。
校長自身も移動しないと分かれば,もう新年度のことを考えているかもしれません。
そこで,私の経験も含め,校務分掌について書いていきたいと思います。
まず,大事なことは,先生をある学年や,仕事を割り当てるときに,その先生がその仕事を割り当てられたのか,理由を明確に伝えることです。
私の教員時代,これを明確に伝えられたことはほとんどありません。
1回だけありました。
それは1学年2クラスの時でしたが,教頭に「お前しかいない!」とか言われました(笑)。
その理由は後でよくわかりましたが(笑),とにかく目標や自分の存在意義を明確にされないまま仕事をするということは,モチベーションがよほどのことがない限り上がりにくいです。
逆に,理由を明確にされれば,行動する目標が立ち,先生はきっと1年間やりやすいでしょう。
会社であれば,なぜ移動になったのか,その部署ではなにを目標にしなければならないか,何を達成するのか,その道筋はどうか,ということが非常に明確だと思います。
それはひとえに「数字が絡んでくる」からです。
教育現場では数値化がそれほど進んでいないため,目標もあいまいです。
そんな中で「私はなにをやればいいの???」
ということになりかねません。
自分で考えろ,と言われてもなかなか難しいです。
「そんなの,自分で考えろ」という校長がいれば,それはかなり乱暴で雑な学校経営と言わざるをえないでしょう。
人の「使い方」もうまいとは言えません。
人もうまく使い,成果も上がり,評価もよければ,
「いやー,校長先生,すごいよね!」となるわけです(笑)。
別な考えをすれば,ジグソーパズルの「余ったピース」のような先生もいるかもしれません。
消去法で,空いたポジションという先生もいるかもしれません。
「他に入れるところがなかったから…」とはまさか言えませんね。
やはりそれは,普通のクラス担任と同様。
「一人一人の子供が活躍する場」を考えなければなりません。
すべての先生がモチベーションを上げることができる,存在理由を考える必要があるでしょう。
他方で,一般の先生はどうでしょう。
自分がどんな「使命」を以てそのポジションに割り当てられたのか,
自分自身でよく考える必要があります。
主戦力だったのか,余ったピースだったのか,何でも屋さんだったのか…。
私の場合,1校目は,2,3,6(年),3校目は4,1,5,6,1(年),4校目は,1,5,6,4(年)でした。
4→1→5 とか普通ないですね(笑)。
いかに何でも屋だったかが分かります(笑)。
6年からどーんと下に下がる! というのもよくありますね(笑)
どちらかというと低学年の先生は下ばっかり,高学年の先生は上ばっかりという傾向がありますが,全くランダムです!
まあ,私のことは笑い話なんですが。
一般の先生方に大事なのは,「私はどこでもやれます!」という,オールラウンドプレーヤーではないでしょうか。
これは校長から言わせれば,いわばトランプの「ジョーカー」みたいなもので,切り札になります。
1年生でも6年生でもやれる,体育でも学習関係もやれる,これは心強いですよね。
言葉はよくないかもしれませんが,管理職からは一目置かれる存在となります。
これは,先生自身にとっても,あとあと有効です。
でも,決して「広く,浅く」ではありません。
その場所その場所が,しっかり任せられる。
これが大事だと思います。
そういう「プレーヤー」を目指す,力をつけることが大切だと思います。
これが「教師の力量」というものです。
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