「リーダー論」のすすめ

2月も終わりに近づき,公立学校では人事異動が気になる時期になってきました。

校内でも次年度の教育課程の編成なども仕事として佳境に入っているものと思います。

 

さて,これからの学校で,文部科学省などが提唱しているキー・ワードに,「チーム学校」があります。

 

これは,私も初めて聞いたときかなり違和感を覚えました。

学校現場では,先生は事務仕事や丸付けなど,単独で行う仕事も非常に多いのですが,それ以外はすべて共同作業です。

学年のことはすべて足並みをそろえて行うことがほとんどです。

 

でも私が違和感を覚えたのは,そこではありません。

「チーム学校」には「監督」や「コーチ」がいないことです。

チーム学校についての解説などを読んでも一般教諭の役割としてはいろいろ書いてありますが,肝心の先頭に立つ人のことはほとんど触れられていません。

 

しかも触れられていても,ほとんどのものは「マネジメント」。

これは,管理する,司るという意味合いが非常に強いように思います。

 

以前,同じ学校の教頭先生に,あることでモノを申したところ「おまえに使われているのではない」と言い返されたことがあり,あ然とした覚えがあります。

ふだんはニコニコしているけれど,心の底はそんなふうに思っているんだなあ,とがっかりしました。

 

学校組織は,「鍋ぶた組織」と呼ばれることがあります。

管理職である校長と教頭以外は,全部教諭で横並びです。

教諭から管理職になったとたんに,鍋のふたの「つまみ」の部分になります。

教諭の時期に管理職のあるべき姿を,きちんと教わっていない人もそういう「大きな勘違い」に陥りがちです。

 

また,教頭は膨大な実務がありますが,校長になると,出張や対外的な会議が多くなります。

学校を留守にすることも多くなります。

また,残念なことに,すごろくで言うと「上がり」気分,つまり何もやらなくなってしまう,職員会議でも何も発言しない,「よきに計らえ」的な人も出てきます。

 

いろいろな意味で「チーム学校」の指揮官が不在であるのが現状です。

 

ではビジネスの世界を見てみるとどうでしょうか。

よくニュースなどで取り上げられるのは,「ついて行きたい上司ベスト10」など,上司や管理職,社長の人間性に関するものです。

書店に行くと大きなエリアを占めるのが「リーダー論」のジャンルです。

ビジネスの世界では,いかに人を育て生産性を上げるかがカギとなっています。

大きな書店のビジネス棚に行けば一目瞭然です。

 

これからの学校は「チーム学校」が象徴するように,いかに人と協力して生産性を上げていくかが大きな焦点になっているということに気づく必要があります。

意識的にリーダー論を取り入れていく必要があります。


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