教師の中には手帳を持たない人が大勢います。
ビジネスマンには驚かれるかもしれないが事実です。
学校では教務主任から月1回の「行事予定表」が配られます。
さらに1週間ずつの週予定表も配られます。
内容は1ヶ月の児童や学校の行事予定,会議,出張の予定,学年毎の毎日の時数,学校行事,児童会活動,クラブなどの時間が記されています。
これを多少余白を切って自分のノートに貼り付けます。
たいていは前月の職員会議で配られるので、のりとはさみを持って職員会議に行くところも見かけられます。
これで一人前の教師のできあがりです。
しかし,実際はこれでいいんでしょうか…。
よいはずがありません。
これではドラッガーが言う「第一世代の手帳」です。
教師の大半がこれで済ませているところに、多忙化が解消されない理由があります。
(ちなみに教頭先生だけは,職員全員の出張関係を把握している必要があるので,結構大きめのデスクダイアリーを持っている人が多いです)。
しかも書店にはいったいどれだけの「手帳術」と呼ばれるジャンルや時間管理のビジネス書が溢れているでしょうか。
学校での行事予定表はそもそも予定の連絡であって,書き込みをするスペースはほとんどないのが普通です。
そのことを充分に理解しなければなりません。
ましてや10分刻みの仕事の割り振りなどは到底無理です。
手帳を使うことによって,仕事を有機的に効率的に組み合わせる必要があるのです。