学校は忙しい

以前,市役所の受付窓口に,手当をもらうための書類を申請するために出かけた時に見かけた光景です。

市役所の就業のチャイムとほぼ同時に,窓口の少し奥に座っていた役所の人たちが一斉に机の下からすっとカバンを取り出し,一斉に席を立ち帰り始めたのです。

現在はどうなっているかは分からないし,見かけたのは数回しかありません。
しかもこの節電の時勢を考えると,かえってよいのかもしれません。
おそらく市役所では窓口業務の人と裏で書類に取りかかっている人と,当番などではっきり区別されているのでしょう。

しかし,学校は同じ公務員でも様子が全く違います。

退勤時間は決まっているものの,いわゆる定時に帰っている人などほとんどいないに違いありません。
退勤時刻が来てようやく仕事に取りかかろうなどという人も大勢います。

学校の時間の区切りは,児童が学校で学習をする時間と,放課後遊びや課外活動をして下校時刻まで過ごす時間,そして退勤時刻と大きく3つに別れます。

しかし仕事の大半は児童とともに過ごしている時間であり,いわゆる事務仕事をこなすことができる時間は,夕方児童が下校した後の1,2時間に限られます。

あふれた仕事はその後も学校か自宅に持ち帰ってこなすのが普通です。

学校以外に勤める人はあまり分からないかもしれませんが,学校では事務仕事の他に,担当の仕事によっては各種会議への出張や,担任であれば保護者や児童の家庭での様々な事柄や問題にも応えていかなければなりません。
自分でもときどき「自分って,いったい何屋さん?」と思うことがありました。

1つ1つのことは重要な仕事ではありますが,学校ではあまりにも多種多様で大小様々な仕事があるために,これを雑用と考えてしまうのです。

会社ではプロジェクトやグループで仕事を分担しながら行うことの方が多いのではないかと思いますが,学校は基本的には個人作業の積み重ねです。

たとえ学年が複数学級あっても,最後は担任として自分の学級の仕事をしなければなりません。

また,現代社会の人間関係の希薄化は学校も例外ではありません。

数十年前までは教員組合などを主体としたコミュニティが職場にもあり,教員相互の勉強会や助け合い,先輩教師から教えられたりするよい意味での学校文化が存在しました。

しかし現在では,それらの仕事も細分化され個々の能力によるところが増え,同じ職員室でそれぞれが違った仕事をしていることが普通です。

また,大半の教師は管理職を除けば,年齢は違っても教諭という役職が全て同じで横並びであるという特殊な事情もあります。


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