

今年はコロナ禍以来,久しぶりにEDIXとNewEducationExpoの両方を見てきた。
ICT機器界隈の定点観測といったところだろうか。
最近はだいぶ様変わりしたように思う。
大きく変わったと思うのは,教材などのソフトウェア系がどんどん減少し,大規模な通信システムなどハードウェアの展示が大半を占めているということである。
小中学校の教員養成に携わっている身としては,実際の教室で教科を教えるための展示が見たかったのだけれれど,そういったものは探すだけで大変である。
大規模な機器は一教員が導入を決められるわけではないので,あまり目に入らない,というか興味を惹かないない代物である。
それにしてもこういった機器は,作っている人はどういった気持ちで作っているのだろう…,と思う時がある。
これらのハードウェアは,大人が「きっと教育に役立つだろう」と”想像”して作ったものである。ちゃんと教育に有効ですと検証されているわけではない。
いわば「勝手な想像」でできている。
その辺りを少し考えてみたい。
今や日本の教育ICT市場は堅実に伸びており,社会人のリカレント教育や学び直しにも大きく貢献していうという予想がある。
開発する企業側の論理としては,小中学生向けの学習支援や教材のソフトは開発費がかかる割には利益が少ないと聞いたことがある。
大規模なハードウェアをどーんと入れたほうが儲けが大きいのだろう。
そうであれば,一介の教室にEdTechの恩恵が届くことはほぼないだろう。
世の中はGIGAスクールだ,EdTechだと騒がしいが,そんなものは一体どこにあるんだ…,という気がしてならない。
教室では端末を子どもに預けたはいいが,今度はそういった端末をゲーム機代わりに使いネット動画の見放題で手放せなくなり,依存症のような状態(授業で使わせないとキレる)子どもも増えているようだ。
導入当初の予定とはだいぶ違った様相になっている。
そんな昨今のEd Tech。
どこに向かっていくんだろう…。
そんなことを呟く私も,先週「Metamoji Classroom3」というリアルタイム学習支援サービスを6アカウント購入した(笑)。
やはりお仕着せの既製品に授業を乗せていくのではなく,どんな機能がそういったテクノロジーで提供されて,そのどの部分が子どもの学習に効果があるのか,そこを地道に研究して子ども達にフィットする授業を構築していくしかないのだ,と思ったところである。
私がまだ小学校教員だったころ,「パソコンを使って,こんな授業がやれたらな…」と思ったことがある。
当時は私が思ったようにできるハードウェアがなかったので,プランは埃をかぶっていたが,近年ようやくハードが追いついてきて,それができるようになってきた。
数えたら,もう17年もたっている。
ようやくスタートラインに立てたような気がしている。
さあ,研究しよっと。
